シングルマザーの母が、嬉しそうに「プロポーズされたの」と報告してきた。けれど私は素直に祝福できない。父が事故で亡くなったあの日、母は最期に寄り添わず、別の男と過ごしていた。その事実が、今も胸の奥で燻っている。母だけは、絶対に幸せになんてさせてやらない。何も知らない婚約者を自宅に招いて開かれた食事会。和やかな笑顔の裏で、私は静かに復讐を実行する…。